2012年05月01日
魚鱗供養
ちょっと前から気になってたお寺に行ってきました。
佐渡の漁師さん、渡船屋さん達が行ってるというお寺で、
大体の船はこのお寺の大漁旗を掲げています。
ある漁協では毎年必ずツアーで参拝し、それから各地へ
旅行に行っているとか…
何が彼らをそうさせるのか、どんなトコなのか知りたくて、
車を走らせる事2時間ちょい、山形県は鶴岡市にあります
善寶寺さんに到着です。
満開の桜ロードをゆっくり歩き正門へ向かいます。
心地よい陽気の中、これでもかと言わんばかりに咲き誇ってました。
正門から山門をくぐり、石段を登ると本堂・龍王殿があります。
はい、ここは海を守る龍神様のお寺として1200年もの歴史を持ち
多くの漁業関係者から、深い信仰をされている由緒あるお寺だったのです。
漁船の安全祈願と豊漁祈願をしに、遠方から大勢の方が参拝にこられるそうです。
命がけで働く海の男達の、心の拠り所なのですね。
境内に入っての本格的な祈祷はお願いしませんでしたが、
海上の安全と大漁祈願をさせていただきました。
一通り参拝が済むと、色んなものに目が行き始めますw
建物も立派なのですが、自分が1番釘付けになったといえば…
山門の両サイドにある2体の仏像でした。
スゴイ迫力、イイです! 仏像フリークたまりません!!!
ここに15分以上いましたwww
さらに、五百羅漢堂という建物には沢山の仏像が奉られてます。
信者さんの寄進によるものなんですって!
正門の左側に目を向ければ、立派な五重塔が聳え立っています。
周りに背の高い樹木や、小高い山があるので感じにくいですが、
かなり立派な塔だと思います。
本邦唯一の魚鱗一切の供養塔として発願された塔なんだそうです。
大漁よりもコチラの参拝を念入りにさせていただきました。
今まで携わってきた全ての魚への思いを込めて…
塔の四方には、意味合いの違う彫刻が施されています。
じっくり見てると30分位すぐに経過しますw
すごく良いお寺でした、行って良かった。
参拝の目的がハッキリとしているし、見所も豊富です。
信者さん達に大切に大切に崇められている場所というのが
各所に見受けられました。
お土産はもちろんコレ。
これで佐渡の皆さんの仲間入りかしらw
2012年04月25日
日帰り京都の旅③
過ぎ去った日々の出来事シリーズNo.4
ラストです。
双龍の天井画に見入ってしまい、すっかり時間が無くなりました。
タクシードライバーさんお勧めだった、平清盛ゆかりの何たら神社へは
とても行けそうにありません。
まぁいいや、ある程度の満足感は得られたので帰路につく事に。
タクシーを拾う為、一方通行の道を歩いていると、角っちょに
自分の興味を引く看板を掲げた建物があるではないですか!
「亥年生まれの方に非常にご利益があります」 的な事が。
正式には:建仁寺 禅居庵 摩利支天堂 らしいです。
(得意のwikipediaにも出ていませんでしたw)
そんなに大きくない入口でした。
これでもかのイノシシ攻めが味わえます。
ここまで徹底的なのは珍しくないですか?
亥年生まれじゃなかったら、あんまり気にならなかったかな?
気になった自分は、お札やら何やら買い込んできましたwww
建仁寺の塔内というくくりになっていますが、少し目立ちにくいかもですね。
たまたま歩いていたら発見できたところでした。
タクシードライバーさんがおっしゃってましたが、メジャーな寺院も良いけど
小さな寺院にこそ素晴らしい発見があるんだそうです。
次に京都にお邪魔するときは、そういったところを狙ってゆっくりと
歩いてみたいなぁ… そんな風に思いました。
午前中に所用をたして、昼からの日帰り観光でも充分楽しめました。
最後はかなり慌ただしくなっちゃいましたけどw
秋には、混雑必至の紅葉京都にでもチャレンジしてみよかっなwww
おしまい。
タグ :京都
2012年04月24日
日帰り京都の旅②
過ぎ去った日々の出来事シリーズNo.3
つづきです。
西本願寺を見たら、少しモヤモヤ解消www
滞在残り時間僅かとなったココで、もっと見たい魂に着火!!!
京都通の嫁さんに、自分が喜びそうな所をもう1箇所見せてくれと…
スチャっとタクシーに乗り込んで、到着した先で見たモノ。
キタぜ~!!! こりゃたまんねッス!!!
建仁寺にある風神・雷神の図、もち国宝です。
canonの技術協力でデジタル高精細印刷のものが展示されているそうです。
それにしても迫力満点でした。寺内全て撮影可という太っ腹加減も最高です。
他の寺にも是非是非見習っていただきたいわ。
これだけでは終わらないのが、建仁寺のスゴイ所でした。
別な棟に移動すると、観光客のみなさんが天井を見上げてます。
おわ~! なんだコレ!?
108畳分のスペースいっぱいに描かれた双龍の図。
英語でTWIN DRAGONって説明書きがしてありましたw
天井いっぱいにコレですよ!?
開いた口がふさがらない… とにかく凄い迫力でした。
上向いたまま動けなかった…
イイもの見せてもらいました、しばらく興奮冷めやりませんでした。
どちらかというと、明王・天部系の仏像と大きな木造寺院を見るのが
好きな自分ですが、この天井画にはド肝抜かれました。
心をブチ抜かれました、マジ凄かった!!!
ヤバイな京都… 帰りたくないよぉ…
もっと見たいよぉ… でも時間ないよぉ…
つづく。
タグ :京都
2012年04月23日
日帰り京都の旅
過ぎ去った日々の出来事シリーズNo.2
新潟では今、桜が満開の見ごろですね。
今から3週間ほど前に、所用で京都へ出掛けました。
昼から夕方までの半日で、咲き始めた桜を見がてら
何ヵ所かの寺を見てきました。
まずは宇治市にある世界遺産の、平等院鳳凰堂。
10円玉のデザインになってる建物です。
ここは残念ながら… 自分好みではありませんでした…
続いて桜で有名な醍醐寺へ。
秀吉公が花見をするために植えさせた桜が、どうたらこうたら…
樹齢の古い大きな桜が沢山あるのは素晴らしいのですが、
恐ろしい数の観光客で、右も左も向けないくらいです…
往復の道路も大渋滞で、かなりのタイムロスでした。
桜はともかく、人の少ない時に再度ゆっくり見に行きたいなと…
うーん…
ここまでの2箇所はどちらかというとハズしてます。
プロデュースした嫁さんも、焦った顔してるしwww
時間もあまりないので、京都駅近辺の寺を見て廻る事に。
国道1号線沿いにある西本願寺、こちらも世界遺産。
前回京都を訪れた時に、東本願寺に行ったので今回はコチラに来ました。
イイです!!! この圧倒的スケール感がたまらなく素晴らしい!!!
古の建築技術で、これだけ巨大な木造建築…
何時間でも見てられますわ~ ほんとスゴイ。
いつもは、2月か3月の混まない時期にゆっくり観光するのが
我が家流なのですが、あえて今回はハイシーズンを選びました。
例年なら桜の見ごろらしいですが、厳しい寒さのせいか開花が遅れていたようです。
自分達が見た花は軒並み5分咲きといったところでした。
色が少ない時期と比べて、遅れ気味とはいえ春の陽気がもたらす
4月の京都は、皆さんこぞって訪れたくなるのに納得です。
木でできた寺と石でできた庭、そこに花という最高の色がついて、
なんとも言えない風景を創り出す美しさ。
それを遠い昔から、四季毎に陽の射す時間まで計算しつくして
作りだした、先人の並々ならぬセンスをヒシヒシと感じます。
「和」って本当に奥深い…
でも… やっぱり人が多いのはニガテら…
つづく。
タグ :京都
2012年03月03日
愛と平和を願う都市:長崎
つづき
1泊2日なのに見どころ満点だった長崎の旅、
最後に廻ったところです。
どうしても見ておきたかった場所で、旅のしめくくり。
大浦天主堂と浦上教会。
信仰している宗教がない自分には、時代と文化・土地柄を含めた背景に
必ず大きく影響を及ぼしている宗教が、物凄く興味深いんです。
どこへ旅しても、産業・歴史・宗教という3点セットは、かかさずチェックです。
自分なりに色々な事が分析できているつもりです。
ブログで軽率な事を書いてしまうと失礼にあたるので割愛します。
どちらも、とても心を打たれる素晴らしい所でした。
そして、必ずこの場所で今回の旅を終えようと思っていた場所へ。
長崎平和公園。
日曜日の午後に訪れたのですが、厳粛な空気に包まれていて
都心部にあると思えない静けさが、とても印象に残りました。
胸が締め付けられる思いでいっぱいになります。
色んな事が頭の中を回っていました、涙が止まらなかった。
本当に行って良かった、行かなければ絶対感じ得ない事だらけでした。
心優しい長崎人のルーツは教会と公園にあるのかな…なんて思いました。
人も景色も食べ物も、旅人に優しい素晴らしい街でした。
ありがとうNAGASAKI 必ずまた来ますね!
おわり。
タグ :長崎